五十肩は病院で診てもらいましょう!
五十肩は病院で診てもらいましょう。
五十肩は、放っておいて治る病気ではありません。
まれに、非常に軽い症状の人が、たまたま放っておいて治ったからと言ってそれを吹聴するため、それを人づてに聞いた人が放っておいてもいいんだと思ってしまうことがよくあるのですが、これは危険です。
五十肩を放っておくと、治りが遅くなるばかりでなく、肩の可動域が元に戻らなかったり、肩や腕の痛みに悩まされたりという後遺症に苦しむことになりかねません。
また、そもそも、今の自分の症状が五十肩だと勝手に判断するのも非常に危険です。
年齢が40代50代だからと言って、五十肩(四十肩)とは限りません。石灰沈着性腱炎や腱板断裂など他の病気の可能性もあるのです。
以上のように、五十肩は放っておいていいものではないし、そもそもそれが五十肩かどうかも素人では判断できません。
先延ばしにせずに、出来るだけ早く専門の病院で診てもらいましょう。
先延ばしにすればするほど、治りも遅くなります。
五十肩は病院でなくても接骨院やマッサージでOK?
五十肩になると、整体院や接骨院に行ってみたり、マッサージを受けたりすることもあると思います。
しかし、整体院や接骨院、マッサージなどの治療院は、あなたの症状が五十肩であると診断することはできません。
あなたが勝手に五十肩だと思い込んでいて、「五十肩なんですけど〜」「五十肩だと思うんですけど〜」などと言って治療院に行くと、治療院は、それを鵜呑みにして五十肩の施術を行うことが多いと思います。
この場合、もしあなたの症状が五十肩でなかったら、良くなるどころか、どんどんひどくなっていく危険性があります。
これは実際によくある話なのです。
治療院に行くのはいいのですが、その前に、まずは専門の整形外科に行って、きちんと診断してもらう必要があります。
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病院の診察・診断
病院では、まず問診や触診により、あなたの肩の症状を診察します。
そして、エックス線(レントゲン)撮影を行い、より正確に肩の状況を見極めます。
他の病気の可能性もあるからです。
場合によっては、関節造影検査を行うこともあります。
関節造影検査は、関節造影剤を肩関節に注射しレントゲン撮影やCT撮影を行います。
この注射は結構痛いのですが、この時医者は、患者の腕が曲がった状態でいきなり前腕を外側にひねります。
肩が痛くて可動域も狭まっている患者ですから、この動きは激痛を伴うことがあります。
関節造影剤の注射とその直後の激痛を伴う動作によって、腱板断裂の疑いが無いかどうかを診ることが出来ます。
注射を打ったその場で、自分の肩の画像を見ながら医者が診断してくれます。
ここで腱板断裂だとなれば、五十肩ではないことになります。
さらに、MRI検査や超音波検査を行って見極めることもあります。
関節造影剤を注射すると、関節包が拡がるので、肩が動きやすくなるので、すぐにリハビリを受けると効果があります。
ただ、これも人それぞれで、さほど動きやすくならない人もいます。
以上の結果、まあ五十肩だろうということになったら、「肩関節周囲炎」と診断されることになります。
五十肩の治療・リハビリ
五十肩の治療として、ヒアルロン酸の注射を打つことがあります。
5週間程度連続して打つことで、肩の動きを滑らかにします。
そして、何よりも重要なのは、リハビリです。
理学療法士により、ちゃんとしたリハビリを受ける必要があります。
理学療法士は、患者の腕をとって、いろんな方向に曲げたり伸ばしたり引っ張ったり押したりと、患者の様子を見ながらじっくりと施術してくれます。
患者が何も言わなくても痛い部分がわかり、そこを押したりさすったりしながら上手に動かしてくれます。
まあ、中には痛いだけの施術しか出来ない人もいますが。
施術が終わると、たいてい施術前より可動域が拡がっています。徐々に元に戻りはしますが、これを繰り返している内に、だんだんと良くなっていきます。
人によって、かなり長期に渡ることもありますが、気長にじっくりとリハビリを受けましょう。
特に、病院にかかるのが遅くなってしまった人は長引く可能性が高いので、まだ病院にかかっていない方は、すぐに病院に行ってください。
五十肩の治療・リハビリを病院で受けるようになっても、より早く出来るだけ元通りになるようにするには、病院外でも肩の運動をした方がいいのは当然です。
病院では、ごく簡単な数種類の運動を教えてくれますので、最低限それにはしっかりと取り組みましょう。
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